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20年ひとむかし

作家の野坂昭如さんが亡くなられた。私たちの世代だと、CMの「ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか」がまず思い出されそして何と言っても「火垂るの墓」だ。この「火垂るの墓」を含む一連の作品で直木賞を取られたというのは今回の訃報を見ていて新に認識したところだけれどその中で自らの体験を作品にするのに20年かかった・・ということを聞き、この20年という時間の長さになんだかとても納得している。今年は私たちが地元に戻っ...

資料館か?

参加しているSNSで、高校の同窓会のコミュニティがある。その中の雑談の相手が、どうやら私とほぼ同年代の先輩らしいことがわかった。プロフィール書いてなかったけど、こちらには全同窓生の名前が載ってる同窓会名簿がある。それで、そのことが判明した。もっとも最近の個人情報保護の関係で、最新版が作れないでいるので若い世代の人はわからないんだけど…。で、ふとその方が言われてた全卒業生のコメントが載っている小冊子、そ...

来月、一周忌です

前回の更新が昨年の7月だから1年以上たってしまいました。あれから、続きが書けなかったのはあれからほどなくしてゴジバが亡くなったからでした。来月、早いもので一周忌を迎えます。帰郷後のゴジバも、闘病中ながらもいろいろな嵐を巻き起こしてそれでも私や父(ゴジバの義弟)、叔母(ゴジバの義妹)に見守られて安らかに旅立ちました。それから、このブログのテーマにつながるようなこともいろいろあったのですが・・忘れてし...

ゴジバの帰郷~4~

ゴジバの家には不思議な現象があった。何だかあちらこちらに小銭が落ちているのだ。しかも、時折、外国の(おもにアメリカ?)のコインが混じっている。近頃、街なかでお金を拾うこともなかったが、ゴジバの家でのコイン拾いはまるで宝探し・・。キッチンの引き出しにジッパー付のビニール袋を見つけ出しその中に、日本と外国のコインを分けて入れた。一回だけ、掃除機で何か固いものを吸い込んだ気がしてもしかしたらあれは小銭だ...

ゴジバの帰郷~3~

ゴジバ邸で過ごしたその日の夜はまるで世間とは別の時間が流れていたような気がするが、それでも夜は更け、寝支度を始めた。ゴジバは一番奥の和室に置かれたベッドで寝る。我が家に滞在する予定にしていたゴジバはその後、「ホテルにしてくれ」と電話してきた。足がかなり不自由になっているので、布団しかない我が家での寝起きは無理だと判断したのだ。我が家に送る荷物から布団も外したのだという。ゴジバは特にマットを敷くこと...